残暑は厳しいのですが、もうすぐ秋、読書の季節です。
とは言うものの、書籍もどんどんデジタル化され、家に巨大な書棚は必要なくなり、小さな機械が莫大な情報を伝える時代です。でも、「縦書」で読んだ小説を「横書」で読むと、何か違う作品に感じて不思議です。
読書家な方の家の設計を依頼されて、「本が沢山あるのですが、全部を収納するのは諦めています」との話に、「本との暮らしがお望みでしたらその様な家を設計いたします」と答えると「我慢しなくてよいのなら、本は購入して財産にしたい」という返信が来ました。
書斎を作るゆとりは無いので、壁面に天井までの造り付けの書棚を造る事になりました。
情報の日々の目まぐるしい変化が、ストレスの素になっています。変化をしない物としての本が、生活空間にどっしりとした安心感を与えてくれるのです。