建築家 梅田達也 の「家づくりアドバイス」その14

夢に値段は無いけれども
気になるのは…お金の話

「金融機関に提出するので、工事の見積り書を下さい。」そう言われて面喰らってしまった。
 設計を始めたばかりで、工事見積り書がすぐさま出て来る訳がない。

 勿論、設計の契約をする時には「○千万円の工事予算の木造の一戸建ての家でしたら設計料と設計監理費で10%頂けますでしょうか?」という会話は交される。が、その後、基本設計で建物の形や材料を、実施設計で詳細を決めて、ご承認を頂き、工事業者に見積ってもらって始めて工事契約が出来る見積りは出て来ます。
 通常は、複数の業者の見積り内容を比較して選定しますが、良心的な見積り書程、ぶ厚いものです。誤解をされがちなのですが、単に工事価格が安い業者ではなく、適正な価格の業者に発注をすべきです。

 設計料は、決して無駄なのではなく、家にとってそれ以上の価値が有る一割なのだと思います。

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