どんな家に住みたいですかという質問にまっ先に返されるのは「広い庭のある家」という答えが多いです。広い庭を確保する事の困難さを象徴しています。
では家の南側の庭に、実際どれだけ日が当たるかというと、真夏以外はあまり望めないものです。
その解決策は実は80年も前に考えら
れてました。コルビジェの提唱した「近代建築5原則」の1つ「屋上庭園」
です。
パリ近郊に建つサヴォア邸はその「5原則」が最も明快に現れた家として世界中の建築家に影響を与えました。
近年、日本でも都市部の大きな建築は、屋上を緑化する事が当然となり、技術の進歩も目覚ましいものです。住宅への普及は、まだまだですが…
屋上に菜園を設けた鉄筋コンクリート造の家はなかなかに快適で、畑はそのまま屋上の断熱を兼ねており、収穫したての野菜が食べられるのと相まって、正に一石二鳥なのです。